薬剤師を目指すなら大学選びから
現在高校生など学生で、これから薬剤師を目指して受験をする大学を決めるなら十分に慎重に比較をしていくことが大事です。
全国には薬剤師を養成する薬学部のある大学がたくさんありますが、そのどれに入学をしても同じように将来薬剤師としてキャリアを伸ばしていけるというわけではないからです。
また薬剤師となるための養成課程はつい最近に改正になったばかりということもあり、4年制で卒業となってしまうためあと2年別の学校に入って続きの勉強をしないといけないといった手間がかかってしまうこともあります。
考え方にもよりますが、一般的に薬剤師をストレートに目指すならあとから編入や再入学が必要な4年制の薬学部ではなく、最初から6年制として教育課程がある学校にするのがよいでしょう。
実は薬学部の6年制への移行は都市部の国立大学では意外に進んでいないのが現状です。
むしろ地方にある国公立大や私立大学の方がいち早く6年制課程へ移行を果たしているので、まずはいくつかの大学から比較をしてみてください。
薬剤師資格合格率で比較する
薬学部と同じく医学部も6年制の課程を経た後に国家試験をうけますが、まだまだ勤務をする病院においてどの大学を出たかということが重視される傾向にあります。
しかし薬剤師の場合はそうした学閥のようなものはほとんど全く関係なく、どの学校を出ても薬剤師の国家資格さえきちんと持っていれば扱いに大きな差が出るといったことはありません。
なので薬剤師を目指しての大学進学では、学校そのものの知名度よりむしろ薬剤師試験への合格率を重視した方がよいと言えます。
全国には数多くの薬学部養成課程のある大学がありますが、卒業生の薬剤師資格合格率にはかなり大きな差があります。
最も合格率が高い明治薬科大学においては卒業生の合格率は85%となっている一方で、最も合格率の低い第一薬科大学においては合格率は23%と驚くほどの差がついています。
ただ新卒時の合格率などいくつか比較するデータはあるので一概に決められないのですが、それでもどの学校に入るかによって国家試験のための対策ができやすい・できにくいという差がついてしまうのは確実と言えます。